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心理療法の概要

心理療法とカウンセリングの関係

カウンセリング関係の特徴は心理療法における関係に比べて情緒的表現の程度がずっと浅く、認知的・合理的要素が比較的強調されている。しかし、同時にカウンセリング関係は、正常な統合と成熟を示す人々の治療的要求に合わせた心理療法的関係の一形式である」(Bordin, E.S.,1955)

心理療法とカウンセリングは「部分一致関係」

共通点
・心理的な専門的援助過程であり、実践家は専門的・系統的な教育を受ける必要がある。
・クライエントは解決すべき心理的・行動的問題を持っている。
・クライエントに対し、主に面接手段を用いてその上で様々な援助行動を用いる。
相違点
・心理療法では主に病者を対象とするのに対して、カウンセリングでは主に健常者を対象とする。
・心理療法では主に病理的な問題を扱い、カウンセリングでは主に人生の問題を扱う。
・心理療法ではクライエントの何が障害かを見つけ、それをどう治すかを考える医学モデル(治療モデル)の立場に立つが、カウンセリングではクライエントの可能性を見つけ、どう活かすかを考える成長モデルの立場に立つ。

心理療法の歴史

磁気療法
18世紀フランスで、F.A.メスメルが動物磁気を提唱し、磁気樽やグラス・ハーモニカを用いて個別・集団治療を行う。
催眠療法
19世紀フランスを中心に発展。パリのサルペトリエール病院で、J.M.シャルコーがヒステリーの治療に催眠療法を用い、「サルペトリエール学派」と呼ばれる。
シャルコーの大催眠に対して、ナンシーのA.リエボー、H.M.ベルネームら「ナンシー学派」が異議を唱えて激しく対立。
現代の心理療法
20世紀初頭、シャルコーの下で催眠を学んだS.フロイトが、ウィーンで自由連想法を始め、後に精神分析を創始。現代の心理療法の先駆けとなり、その後心理療法の諸理論が誕生。

現代の三大心理療法

精神分析療法
S.フロイトが創始。自由連想法を用いて、患者が頭に思い浮かべたことを自由に語らせる。それを繰り返し行い、治療者が解釈を与えることで、無意識の中の葛藤を明らかにする。
行動療法
H.J.アイゼンクらが提唱。学習理論と行動理論に基づき、科学的実証性を追求。客観化不可能な無意識の概念を排除。現在ではA.T.ベックらの認知理論を取り入れ、「認知行動療法」に発展。
来談者中心療法
C.R.ロジャーズが提唱。人間は本来自己実現化傾向を持つ存在であり、カウンセラーが適切な態度で接しさえすれば、指示や解釈を与えなくとも、クライエントは自発的に変化していくとする。

その他の心理療法

精神分析療法に属するものとして、C.G.ユングの分析心理学、M.クラインの対象関係論など、行動療法に属するものに、A.エリスの論理情動行動療法やJ.H.シュルツの自律訓練法、来談者中心療法ら人間性心理学に属するものに、E.バーンの交流分析、F.パールズのゲシュタルト療法、V.フランクルのロゴテラピーなどが挙げられます。これら個人療法以外でも、家族システムに着目した家族療法や社会構成主義に基づく物語療法などが、現在では広く臨床現場で実践されています。

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